カボチャ1個がシロサイ1頭より重くなることがある? 英ハンプシャー州リミントン(Lymington)のカボチャ名人イアン・パトン(Ian Paton)さんが10月3日、巨大カボチャ「バギーラ」(Bagheera)を計量大会に出品し、1,295.8キロ(2,856.8ポンド)という驚異的な重さを記録。世界一重いカボチャのギネス世界記録を更新した。しかも塗り替えた前回の記録は、彼自身が双子の兄弟と昨年打ち立てたものだった。

画像出典:ギネス世界記録(Guinness World Records)
初の「単独挑戦」、毎日6時間カボチャ畑に
BBCによると、今年65歳のパトンさんは双子の兄弟スチュアート(Stuart)さんと一緒に50年以上巨大カボチャを育ててきた。2025年10月、2人はバークシャー州ウォーグレイヴ(Wargrave)の計量大会で、1,278.8キロのカボチャ「マグル」(Muggle)を出品し、米ミネソタ州の名手トラヴィス・ギンガー氏から記録を奪取。この称号を手にした史上初の英国人となった。その後スチュアートさんは「園芸用手袋を脱ぐ」と引退を宣言し、今年はイアンさんが初めて一人で挑んだ。
ギネス世界記録に語ったところによると、一人だとやることがはるかに多く、2か月間毎日最大6時間をカボチャ畑で過ごしたという。「妻にはほとんど会えなかったけど、どうにか許してもらえたみたい!」と照れくさそうに付け加えた。今年の英国の夏は熱波が相次ぎ、温室内は一時40℃に達した。最も暑い時期、カボチャは1日に最大590リットル、浴槽約3杯分の水を飲んだ。パトンさんは温室栽培を持論としており、苗のスタートを早められるうえ、窓の一部を白く塗って日よけにもできるという。カボチャはゴルフボール大からここまで大きくなるのにわずか120日、1日に最大32キロも成長するそうだ。
名前は黒ヒョウから 次の目標は3,000ポンド
「バギーラ」という名前は息子の提案で、キップリングの名作童話『ジャングル・ブック』に登場する黒ヒョウにちなむ。昨年の「マグル」より20キロ近く重いが、身が締まって育ったため胴回りは596.9センチと、「マグル」の649.8センチより小さい。そのため「マグル」は「胴回り最大のカボチャ」の記録を保持したままだ。実はパトンさんは9月のマルバーン秋季ショーでも、別のカボチャ「バルー」(Baloo)で1,258キロを記録。史上2番目に重いカボチャで、あと一歩で記録更新というところだった。
ウォーグレイヴ計量大会の認定審査員ジェラルド・ショート氏は、花を咲かせ実をつける植物が地球上に現れてからの1億年で、史上最も重く、ずば抜けて巨大な果実だと絶賛した。「バギーラ」は現在、サウサンプトン近郊のサニーフィールズ農場で10月末まで展示されており、BBCによると展示終了後は牛のエサになるという。パトンさんはこのカボチャからすでに2,600個以上の種を取り出しており、「これからも育て続けたい。どうしても3,000ポンドのカボチャを育てたいんだ」と話している。
出典:Guinness World Records(2026/10/7)、BBC News(2026/10/6)、UPI(2026/10/7)
