韓国の高速道路のサービスエリアには、24時間休まずラーメンを作るロボットがいる。そのロボットが最近、1枚の写真で一躍話題になった。注文表示板に赤い文字で「대파라면 실패」(ネギラーメン 失敗)と表示され、調理台や床には麺の塊や粉末スープが散らばっていたのだ。この「失敗」の2文字に、多くの韓国のネットユーザーがオンラインゲームの「装備強化失敗」を連想。「ロボットにも人間らしい一面がある」「今やラーメンを食べるのもガチャ頼み」「失敗したら作り直してくれるの?」「返金できる?」といったコメントが相次いだ。

画像出典:Yellowphant Robot(옐로펀트로봇)プレスリリース/Newswire
1杯4分半で完成、一度に4杯まで調理
聯合ニュースによると、このロボットがあるのはソウル-襄陽(ヤンヤン)高速道路の加平(カピョン)サービスエリア(ソウル方面)。記者が10月6日午前に現地を訪れると、ロボットは白く長いアームを振り、まるで客を呼び込むように待機していた。メニューは全8種類で、基本のラーメンが4,500ウォン、ネギ、キムチ、激辛、チーズ、キムチチーズ、ネギチーズ、海鮮チャンポンの各味は5,500ウォン。注文を受けるとロボットが麺と粉末スープを専用の紙容器に入れ、1杯約4分30〜50秒で完成。一度に最大4杯を同時に調理できる。
価格は一般的なフードコートとほぼ同じだが、卵やネギなどの具は人が作るものより少なめで、韓国・漢江(ハンガン)のほとりで即席ラーメン調理機を使って作る「漢江ラーメン」に近い。記者は「失敗」の瞬間をこの目で見られるかと期待していたが、この日のロボットは1杯残らず完璧に仕上げた。5歳の女の子に味を聞くと、「10点満点で100点!」と元気よく答えてくれた。
失敗は1、2回だけ その場で返金対応
開発会社の説明によると、ロボットが麺をつかむ際、まれに麺の塊を1つ余分につかんでしまったり、麺が早く落ちすぎたりすることがあり、その場合は「失敗」と判定されて画面に表示される。これまでに起きたのは1、2回だけで、その際は現場のスタッフが返金しているという。同社が9月に出したプレスリリースによると、このシステムは韓国のロボット企業Yellowphant Robotが開発したもので、ブランド名は「로봇이 셰프라면」(ロボットがシェフなら)、型番はYV-2だ。
このラーメンロボットはまず京釜高速道路の竹田(チュクチョン)、清州(チョンジュ)の両サービスエリアに導入され、加平サービスエリアは3・4号店(春川方面とソウル方面)にあたる。ソウル方面のロボットは先月設置されたばかりで、2か月間の試験運用中だ。サービスエリアの一般の飲食店は午後8時までの営業だが、ロボットは24時間稼働。平日は1日平均約60杯、週末や祝日は約140杯を売り上げ、「午前4時に行ってもロボットはいつも通り出勤していた」と投稿するネットユーザーもいる。韓国道路公社が国会議員に提出した資料によると、調理ロボットを導入したサービスエリアは2021年の3か所から昨年は103か所へと急増した。同社は今後、スキー場や大学周辺の商業エリア、工場の社員食堂、さらには夜間自習をする生徒のための学校の売店への設置も検討しているという。
出典:聯合ニュース Yonhap(2026/10/7)、The Asia Business Daily(2026/10/7)、Newswire/Yellowphant Robot プレスリリース(2026/9/9)
