米アイダホ州といえばジャガイモの名産地。今回はそのスケールが世界レベルになった。アイダホ・ポテト・コミッション(IPC)と地元の飲食ブランドSpud Daddyは10月2日(金)、州都ボイシ(Boise)で開かれた「ポテト・デイズ」(Potato Days)で、重さ1,474ポンド(668.6キロ)のフライドポテトを揚げ、ギネス世界記録の「最大のフライドポテト(1人前)」を正式に更新。この称号を米国に取り戻した。

画像出典:Idaho Potato Commission/PR Newswire
12年かけて、記録がついに「帰郷」
実はこの記録、地球をぐるりと一周してきた。IPCのプレスリリースによると、アイダホ州は2014年にすでにこの称号を獲得しており、当時はイーグル市のTwin Oaks Farmsが1,003ポンドのフライドポテトを用意した。その後、記録は2017年にギリシャに奪われ、2018年にはインドの手に渡った。インドの記録は1,452.85ポンドで、8年間守られてきた。今回、アイダホがついにそれを取り返したのだ。
IPCのジェイミー・ハイアムCEOはプレスリリースで「世界最大のフライドポテトの記録がどこかに属するとすれば、それはアイダホだと私たちは考えている」とコメント。Spud Daddyの創業者でポテト・デイズの発起人でもあるトーマス・ワトソン氏は「アイダホはもともとジャガイモに関してはやることが大きいが、今回は別次元だ」と話した。
ジャガイモ1,700ポンド、数十人のボランティアが総出で
アイダホ州の地元テレビ局Idaho News 6によると、今回の挑戦に使われた生のジャガイモは約1,700ポンド(約771キロ)。ワトソン氏によると、事前に50〜60人ほどが手伝ってカットと急速冷凍を行い、冷蔵車で会場に運んだうえで、アイダホ植物園で開かれたイベントで複数の業務用フライヤーを使って一斉に揚げた。揚げて計量したあと、現場のギネス世界記録公式認定員マイケル・エンプリック氏が最終重量を1,474ポンドと確認。インドの旧記録を20ポンド以上上回り、新記録として正式に認定された。
「ポテト・デイズ」は家族で楽しめるイベントで、アイダホ州のジャガイモ産業に敬意を表し、それを支える農家、包装業者、流通業者、小売業者に感謝することを目的としている。記録挑戦のほか、会場には巨大な「アイダホ・ポテト・トラック」が登場し、生演奏や芝生でのゲーム、フライドポテト、テイタートッツ、マッシュポテト、ポテトグラタン、ポテトスープなど多彩なジャガイモ料理も楽しめた。主催のIPCは1937年に設立された州の機関で、「Grown in Idaho」マークの普及と保護を担っている。
さらにうらやましいことに、この記録破りのフライドポテトは正式な計量後、会場の来場者に無料ですべて振る舞われた。まさに「歴史をひと口かじる」体験だ。プレスリリースでは米CBS『60ミニッツ』の報道を引用し、ギネス世界記録には年間約5万件の申請があり、却下率は最大95%に上るとして、記録を手にするのがいかに難しいかを伝えている。ワトソン氏は記録が確定するや、「これから昼寝して、何か食べるよ。フライドポテトをね」と笑った。
出典:Guinness World Records 記録ページ、Idaho Potato Commission プレスリリース/PR Newswire(2026/10/5)、Idaho News 6 KIVI(2026/10/2)、UPI(2026/10/7)
