日本ではこれまで長く、オフィスワークにはきちんとしたビジネスウェアが求められてきた。しかし気候変動で日本は3年連続で過去最も暑い夏を記録しており、東京都は時代に合わせて東京都庁(Tocho)のドレスコードを見直し、かつては考えられなかったショートパンツの着用を職員に認めることにした。
この新ルールは「クールビズ」の一環で、日本の新年度が始まった4月3日から実施されている。都庁で働く職員はショートパンツとTシャツ(日本語の「Tシャツ」は、かぶり物のトップス全般を指すこともある)で勤務できる。
服装緩和のメリット
職員の安全:軽くて通気性の良い服は熱中症の予防に効果的。都庁では新たな熱中症アラートシステムも同時に導入し、職員にこまめな水分補給と体の冷却を呼びかけている。
省エネ・環境配慮:冷房の使用を減らし、エネルギー消費を抑える。
仕事の効率アップ:快適な服装で働けば、仕事もはかどり生産性が上がる。
ショートパンツで出勤したある男性職員は「最初は少し恥ずかしかったが、本当に快適で、仕事もしやすくなった。以前はたいていポロシャツにスラックスだったが、ショートパンツは明らかに涼しい」と話す。
世間の反応
新しい方針は一部の職員に歓迎されている一方、ネットでは批判の声も出ている。ショートパンツはカジュアルすぎる、特に男性職員がすねを出すのは役所としてのプロらしいイメージを損なうのでは、という意見が多い。「すね毛のマナー」をめぐる議論まで起きている。顔のひげはきれいに剃るよう求められることが多いのだから、ショートパンツをはくならすね毛も整えるべきではないか、というわけだ。
現時点では、ショートパンツは主に内勤やバックオフィスの職員向けで、住民と直接接する窓口業務は対象外のようだ。年々暑さが増す夏を前に、都庁のこの実務的な取り組みは、職員をひと足先にクールダウンさせる前向きな一手といえそうだ。
